美術商唯一の全国組織であります全国美術商連合会(全美連)は、平成6年の設立以来、日本文化の重要な所産である美術品の取引に携わる美術商の団体として、その社会的信頼を高め、業界の維持発展を図ると共に、我が国の文化芸術振興に寄与すべく活動しております。平成27年6月に「一般社団法人全国美術商連合会」を設立し、法人格を有する組織に生まれ変わりましたが、20年を超える歴史の中で、当初より政・官・民の各方面に幅広く接触し、当業界の現状を訴えると共に、税制や文化政策等に様々な提言を行う一方、いち早く情報を収集し、会員の皆様にお知らせして参りました。現在、全美連の会員は、東京・大阪・京都・名古屋・金沢・富山の美術商協同組合、及び洋画・版画・浮世絵・刀剣・現代美術の各協同組合の組合員を中心に構成されております。

さて、他の多くの国が自国の文化や芸術を大切にし、様々な保護・振興策を打出しているのに比べ、我が国の文化政策は残念ながら甚だ寂しいものに思われます。私ども全美連は、世界に誇るべき日本の伝統文化や優れた美術品の数々を広く紹介し、又高い水準にある文化財保存修復の技術を世界レベルで活用すること等を通じて、日本が国際社会の中で文化国家として存在感を高め、ひいては、それが我が国全体の健全な発展につながることを切望しております。真の文化芸術立国の実現に貢献することが、全美連の大きな使命であると考えております。

全美連が活動を継続し目的を全うするためには、組織の更なる強化が必要不可欠です。一人一人の美術商の力を結集し、全美連を通じて大きな力と成し、貴重な伝統文化の保護育成や新たな文化芸術の振興発展が適切・活発に行われるよう、文化省創設の提唱をはじめ諸活動に努めることが、当業界の発展や次世代を担う若者たちのための環境作りにも結びつくと確信しております。

私どもの活動に、より多くの美術商の皆様のご賛同を頂き、ご支援を賜りたく、是非とも全美連への積極的なご加入を頂きますよう、お願い申し上げます。尚、経営者の方に限らず、社員・店員の方も加入出来ますので、ご検討の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

平成28年 1月

一般社団法人全国美術商連合会 代表理事会長淺木正勝